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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、乾燥とかゆみを伴う湿疹を繰り返す病気です。子ども(乳幼児や小学生)だけでなく、成人以降(20〜60代)に発症するケースも少なくありません。なかなか治りにくいイメージのある皮膚炎ですが、適切な治療を行うことで症状のコントロールができるようになってきています。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の症状

表皮の乾燥とかゆみを伴う湿疹が、頬やまぶた、口の周り、肘の内側や膝の裏側、首から胸、お腹など、体のさまざまな場所に起こります。年齢によって湿疹のできる場所が異なる傾向があり、ほぼ左右対称にできるのがアトピー性皮膚炎の特徴のひとつです。いずれも治りかけてはまた悪化するといった状態が続きます。

アトピー性皮膚炎の原因

皮膚が乾燥しバリア機能が損なわれると、皮膚に触れる様々なものが刺激となり、痒みが出て、そこを掻くことでバリア機能がさらに失われるという悪循環になります。

また多くの場合、アトピー素因とよばれる体質をもつと考えられています。アトピー素因とは、例えば家族にアトピー性皮膚炎の方がいる、もしくは過去に気管支喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎・アトピー性皮膚炎を発症した経験のある方がいるなどという場合です。またはIgE抗体(異物に対して免疫機構がはたらいて作り出す防衛隊の一種)を産生しやすい素因があることをいいます。

アトピー性皮膚炎の検査・診断

検査は、スギ・ブタクサなど、即時型アレルギー反応の原因物質を特定するための血液検査が行われます。T A R Cというアトピーの病気の勢いを見る血液検査も同時に行ったりします。

アトピー性皮膚炎の治療

表皮の乾燥が発症要因となるため、まずは乾燥を防ぐためにスキンケアを欠かさないことが大切です。医師の診断のもと、医師処方もしくは市販の保湿剤を使用して、乾燥しやすいところ全体に使用します。アトピー性皮膚炎の重症度に関わらず、保湿剤によるスキンケアはとても重要です。

治療は主にステロイド外用薬の塗布が一般的です。皮膚症状の重症度、年齢など、さまざまな状態を考慮して、適切な外用薬を選択します。ステロイドで症状が落ち着いた後は、ステロイドを含まない外用薬にスイッチすることもあります。

【デュピクセント®】

生物学的製剤というものに分類される注射薬、デュピクセント®️があります。この薬剤は重症の大人のアトピー性皮膚炎に用いられ、皮膚に炎症を起こしている物質をブロックすることでステロイド外用では中々治らなかった症状を改善させることができます。

デュピクセント®︎以外にもJAK阻害薬(オルミエント®︎、リンヴォック®︎、サイバインコ®︎)という内服薬もあります。
これら内服薬は副作用の観点から導入前に胸部レントゲン検査や血液検査が必要となります。
当院は生物学的製剤承認施設なので当院で内服開始(導入)することも可能ですが、当院で導入するかはケースバイケースで
医師判断となります。大学病院や市中病院に導入を依頼することもあります。ご了承ください。