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蕁麻疹(じんましん)

皮膚に突然、大小さまざまな赤いブツブツ(皮疹)や、赤く盛り上がったむくみ(膨疹)があらわれる病気です。

円形や楕円形、地図の形、ミミズ腫れなど、周りとの境界がはっきりとした形があらわれます。強いかゆみを伴い、数十分から数時間で消えるのが蕁麻疹の特徴としてあげられます。

5人に1人は蕁麻疹を経験するとされており、決して珍しい病気ではありません。
蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹の症状と受診の目安

蕁麻疹の症状は全身のどこにでも起こり、特に腹部・太もも・手足・背中など、圧迫や摩擦などの刺激を受けやすい部分に発症する傾向があります。

発症後、跡形もなくすぐに消えることも多いですが、重篤な場合は1ヶ月以上も症状が続き、慢性化することもあります。少しでも蕁麻疹の様な症状がある場合は、なるべく早めに皮膚科を受診すると安心です。呼吸がしづらい様な感じを伴う場合は、市中病院など大きな病院を受診しましょう。

蕁麻疹の原因・種類

アレルギーをはじめとする何らかの原因によって皮膚の血管周りの細胞が活性化し、ヒスタミンという物質が放出されることで血管が拡張します。それによって血液の成分がにじみ出し、蕁麻疹特有の赤いむくみが真皮に生じます。

蕁麻疹はその原因や発症のメカニズムから、大きく3つに分類されます。

1:特発性じんま疹

特に誘因がない原因不明の蕁麻疹です。赤いむくみが出ては自然に消えていきます。

2:刺激誘発型のじんま疹

アレルギー性じんま疹

アレルギー性の皮膚の病気の代表格ともいえる蕁麻疹で、中でも食物アレルギーによる蕁麻疹がよく知られています。他にも、ラテックス(ゴム手袋などの天然ゴム)、動物の毛やダニとの接触によるアレルギーが原因で蕁麻疹を発症することが多いです。

食物依存性運動誘発アナフィラキシー

特定の食べ物を食べたあと、ランニングなどの運動負荷がかかることでアレルギー症状を引き起こすことがあります。ときに命に関わることもある、とても危険な状態です。

アスピリンじんま疹

アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬で起こる蕁麻疹です。

物理性じんま疹

患部の圧迫や、温水・温風などの熱刺激、寒さなどの刺激によって生じる蕁麻疹です。

コリン性じんま疹

運動や入浴時の発汗、精神的なストレスなどに伴って起こる蕁麻疹です。1〜2mm程度の小さなブツブツ(丘疹)が特徴的です。

【そのほか、特殊な蕁麻疹】

血管性浮腫

まぶた、唇、舌、手足などに、直径1〜10cmほどのさまざまな大きさの浮腫(むくみ)が起こります。灼熱感や、ひどい場合ではアナフィラキシーショックの症状が出ることもあるため注意が必要です。

蕁麻疹の治療

抗ヒスタミン薬の内服による治療が中心となります。